ファイル共有ソフトで前科者になった

shareで漫画をアップして摘発され前科者になったので、体験したことを書いてく

ファイル共有ソフトで前科者になった -その14- 〈妻へ告白〉

家宅捜索から5日後、妻の旅行からの帰宅日の夜。駅まで車で迎えに行く。
車に乗った妻から「あれ?痩せた?」と聞かれる。家宅捜索からずっと食欲がないので、やつれたかもしれない。
(後から体重計に乗ったら5kg痩せてた)

車内で妻が旅の思い出を楽しそうに話すが、笑顔で応じられるだけの元気がない。
妻から「何かあったの?おかしいよ」と言われるが、まず気兼ねせず夕食を食べてもらおうと思い、「夕食の後でね」と答える。
ますます訝しむ妻。

妻の顔を見てると少し元気と食欲が出てきて、途中にあるレストランで久しぶりにまともな食事を食べる。
妻から「で、何があったの?」と聞かれるが、どう反応されるか怖くて「家に帰ったらね」と答える。

告白するのは気が重いが、いつまでも先延ばしには出来ない。
家に帰り、妻が風呂に入ってる間に決心して、風呂から出てきたところでヒザをつきあわせて話した。
ファイル共有ソフトを使ってマンガを共有していたこと、5日前に警察から家宅捜索を受けたこと、これから仕事を続けられるかわからないこと。
ごめん、と謝る。
妻からは「そうか、大変だったね。そんな凶悪な内容ではないから、私は気にしないよ。いざとなったら私の稼ぎだけでも生活していけるから、そんなに気に病まないで。」との優しい答え。
嬉しい。ありがとう。

翌日、実家に帰り、実家の俺の部屋に貯蔵していた、過去にMXやwinnyでダウンロードしたマンガ・アニメ・ゲームのバックアップDVD-R、BD-Rをすべて割ってゴミ袋に入れた。
両親から何事だと聞かれ説明すると、「馬鹿だねぇ・・・」「○○ちゃん(妻)に心配させて、あんた結婚して家庭持ったんだから自覚しなさい」と呆れられた。